【ハヤシライス】食べると●●●する!?謎多き昭和レトロメニュー
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
しばらく前から、うちの調味料棚にこういうものが眠っています。
そんなわけで、今回は2ヵ月ぶりの昭和レトロ回でございます。
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
ハヤシライスとは?
ハヤシライスは、牛肉と玉ねぎなどをトマトソースorデミグラスソースで煮込んだ料理です。
ヨーロッパ料理のハッシュドビーフが原型と考えられていますが、日本に伝わってから製法などがアレンジされ日本独自の洋食となりました。とんかつやオムライスなんかと同じですね。
ハヤシライスを食べると早死にする!?
ハヤシライスの語源については「ハヤシさんが考案した」「ハッシュドビーフが訛った」をはじめさまざまな説がありますが、なんと「食べると早死(ハヤシ)する」という説まで存在します。
広く知られている通り、江戸時代の日本では獣肉食が一般的ではありませんでした。
文明開化とともに欧米から獣肉食が伝わったものの、一般人の中には獣肉食に抵抗を感じる人もたくさんいました。そもそも、当時の獣肉料理は一部のセレブ向けでしたし。
そんなわけで、牛肉なんて食べたらバチが当たって早死にするという噂が立ったとか立たなかったとか…。
もちろんハヤシライスを食べたからといって早死にするなどという残念なエビデンスはなく、適度に牛肉を摂ることで疲労回復・貧血予防・美肌づくりなどの効果が期待できますよ。
ハヤシライスを作ってみよう
基本的にパッケージ裏のレシピに準拠していますが、個人的趣味で少々アレンジを加えております。
〈材料(5皿分くらい)〉
オリエンタル即席ハヤシドビー…1袋
牛肉薄切り…200g
玉ねぎ…1個
バター…大さじ1(サラダ油で代用可)
赤ワイン…150g
水…500ml
ローリエ…1枚
あたたかいごはん…食べたい分だけ
具材の下ごしらえ
玉ねぎは薄切りに、牛肉は食べやすいサイズに切っておきます。
具材を炒める
鍋にバターをひいて熱し、玉ねぎを加えて弱火でじっくり炒めます。
玉ねぎを十分炒めたら、牛肉を加えてさらに炒めます。
じっくり煮込む
肉に火が通ったら、赤ワイン・水・ローリエを入れていったん中火にします。
表面がフツフツしたら弱火に戻し、時々アクをすくいながら1~2時間煮込みます。
いちいちアクを取るのが面倒なので、くしゃくしゃにしたアルミホイルをかぶせます。
肉がやわらかくなったら一旦火を止め、ルウを加えて再度弱火で煮ます。
ルウのダマが消えて軽くとろみがついたら、火を止めましょう。
ハヤシライス実食!
ゴージャスな味にしたい場合はごはんをバターライスにしてもいいんですが、カロリーが心配だったので普通のごはんで…
しっかり煮込んだおかでげお肉はホロホロ、玉ねぎはトロトロになりました。このルウ、なんとなくカルダモン?シナモン?っぽい香りがするなぁ。
あと、赤ワインの風味が加わっていい感じに大人の味になりました。
ただしほんの少しだけほろにが風味なので、小さい子どもにはちょっと食べにくかったようです。
さいごに
ハヤシライスの煮込み時間は、肉の品質や部位・形状などによって変わります。
肉がやわらかくなるまで予想以上に時間がかかることもあるため、休日または時間に余裕がある日に作ることをおすすめします。
余談ですが…
ハヤシライスの姉妹品「オリエンタル 即席カレー」を以前作ったことがあるんですが、ルウの見た目も味も新潟の「バスセンターのカレー」にそっくりでした。
【参考】
【純喫茶風ナポリタン】炒めケチャップが決め手の昭和レトロメニュー
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
今日の夕飯は、長男からのリクエストでパスタでございます。
ここのところわりとひねった(?)メニューが続きましたが、今回はみんな知ってるナポリタンですよ!
レトロなレシピを探してます
家にあるものでちゃちゃっとランチorディナーできんかな?
野菜を適度に入れつつ、子どもが喜ぶ一皿を!
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
ナポリタンとは?
ナポリタンは、スパゲティと玉ねぎ・ピーマン・ウインナー(またはベーコン)などの具材をケチャップで炒めた料理です。
第二次大戦後、食糧難を解消するためにアメリカから大量の小麦が輸入されました。
この小麦を使ってパスタの国内生産が始まり、パスタの一種・スパゲティの販促用メニューとして現在のナポリタンが生まれたのです。
※戦前の日本にも「ナポリ風」や「イタリアン」などと名付けられた麺料理は存在しましたが、現在のナポリタンとは調理法が異なりました。
ナポリにはナポリタンがない!?
イタリアでは、パスタ料理にケチャップを使うことはほとんどありません。トマトソースはよく使うんですがね。
また、いったんゆでたパスタをまた炒める調理法もございません。
にもかかわらず日本でナポリタンが発展した背景には、アメリカが深くかかわっています。
日本版ナポリタンが発展するまでのあらすじは、次の通りです。
アメリカに移住したイタリア系移民が、アメリカ大陸にパスタをもたらす
↓
パスタがアメリカの食文化に取り入れられ、スパゲティとケチャップを組み合わせた「スパゲティ・ウィズ・ミートボール(ルパンでおなじみのアレ)」が登場
↓
戦後、GHQによってパスタとケチャップを組み合わせた調理法が日本にもたらされる
↓
中世ナポリで屋台メシとして親しまれていたトマトソースがけパスタをヒントに、「ナポリタン」と命名される(諸説あり)
ナポリのパスタ料理と日本のナポリタンはずいぶん違いますが、みんなに好かれるメニューという意味では共通してますね。(いいまとめ方が思いつきませんでしたすいません)
純喫茶風ナポリタンを作ってみよう
〈材料(3人分)〉
スパゲティ…300g
塩(パスタを茹でる用)…大さじ1くらい
玉ねぎ…1/2~1個
ピーマン…3~4個
(好みで適量のマッシュルーム水煮を加えてもOK)
ウインナー…10本くらい ※ベーコンでも可
ケチャップ…大さじ6
ウスターソース…大さじ2
塩コショウ…適量
バター…大さじ2
サラダ油…適量
粉チーズ(トッピング用)…適量
具材の下ごしらえ
玉ねぎとピーマンは薄切りに、ウインナーは一口大に切ります。
ここではピーマンを横方向に切っていますが(子どもの食べやすさ重視)、しゃっきり感を重視する場合は縦切りがおすすめです。
スパゲティをゆでておく
鍋に湯を沸かし、沸騰したら塩とスパゲティを加えてゆでます。
ゆであがったらザルにあけて水気をしっかり切り、サラダ油(分量外)を全体になじませておきます。
時間があれば、この状態でしばらく冷蔵庫に入れておきましょう。
具材を炒める
フライパンにサラダ油をひいて熱し、野菜類を炒めます。
野菜が少ししんなりしてきたら、ウインナーを加えてさらに軽く炒めます。
具材を炒め終わったら、いったんフライパンからよけておきましょう。
ケチャップを炒める
具材を炒めたあとのフライパンを再び火にかけ、ケチャップ・ウスターソース・塩コショウを入れてよく混ぜながら炒めます。
しばらく炒めると酸っぱい香りが消え、甘くてコクのあるナポリタンらしい香りが漂ってきます。
ケチャップの水分がとんで、少しもったりしたテクスチャーになってますねー
具材とスパゲティを炒める
フライパンに具材を入れて全体にケチャップをからめ、その後でスパゲティを加えてさらにケチャップをからめます。
火を止めてバターを加え、全体にからめたら完成です。
ナポリタン実食!
お皿にもりつけて、粉チーズをトッピングしましょう。
ではいただきます。
アルデンテのパスタとは違う「てろん」「へにょん」とした仕上がりですが、これこそが純喫茶風のナポリタンでございます。
ソフト麺みたいな感じ、といえばいいでしょうか。
やや大ぶりにカットしたウインナーとほどよく後を引くケチャップ+バターの甘さのおかげか、子どもたちも喜んで食べていました。これ、あんまりこぼしなさんな…
さいごに
デザートまで純喫茶風にしたい場合は、こちらの記事も併せてごらんくださいませ。
材料さえあれば、どちらもそんなに手間かかりませんよー。
【参考】
【アイスクリン】アイスクリーム?いいえ、もっとレトロなアイスクリン
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
長男から「おやつにアイスクリーム食べたい」とリクエストされました。
卵と牛乳はあるので、とりあえず練乳買ってくればアイスクリンが作れそうです。(練乳ナシバージョンもあるようですが…)
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
アイスクリンとは?
「アイスクリン」はアイスクリームの古称ですが、現在は脱脂粉乳などを使った乳脂肪分3%以下の氷菓もアイスクリンと呼ばれています。
アイスクリンの歴史
初めてアイスクリンを口にした日本人は、幕末に渡米した使節団とされています。
明治に入ると、帰国した使節団のひとりが国内初のアイスクリン店を開業しました。
しかし冷凍技術が未発達で大量生産も難しかった当時、アイスクリンは外国人・富裕層向けの超高級品だったのです。
ほぼ同時期に資生堂薬局内のソーダファウンテン(現・資生堂パーラー)でクリームソーダが登場しているものの、これまたごく一部のセレブ向けでした。
ちなみに、このソーダファウンテンでは「アイスクリーム」表記になっています。
大正中期のアイスクリーム工業生産開始をきっかけに、アイスクリームは徐々に一般層にも普及しはじめます。
現在のアイスクリン
戦後、安くて栄養価が高い脱脂粉乳が日本にもたらされました。
ある年齢層の皆様からは「まずい」と思われがちな脱脂粉乳ですが、この脱脂粉乳が登場したおかげで現在のアイスクリンの原型ができたのです。
高度経済成長期以降に登場したアイスクリームたちに押されて販売数は大きく減ったものの、アイスクリンは今でもご当地アイス・レトロおやつとして多くの人に愛されています。
アイスクリンを作ってみよう
今回は、こちらのレシピを参考にしています。
材料を混ぜる
卵をボウルに割り入れてよく溶き、砂糖を加えてダマがなくなるまで混ぜます。
牛乳を注いで、さらに混ぜます。
ザルなどでこしながら、小鍋に入れましょう。
加熱する
鍋を弱火にかけ、とろみがつくまで混ぜます。
とろみがついたら火を止め、練乳を加えてよく混ぜます。
冷やす
粗熱が取れたらタッパーや揚げ物用バットにうつし、冷凍庫へ!
ある程度固まったらスプーンなどで全体を混ぜ、再び冷凍庫へ!
アイスクリン実食!
帰宅した長男がオヤツオヤツと騒いでいるので、器によそっていただきましょう。
ほんのり卵風味と牛乳のコクが感じられる、懐かしい味わいです。
わりと甘みがしっかりしているので、すっきり風味を好む場合は砂糖や練乳の量を調整してみましょう。
本格的にカフェ気分を味わいたい場合は、アイス用ディッシャーのご使用をおすすめします。
本格的なディッシャーは1,000円以上しますが、家庭用の簡単なやつであれば100均でも入手できるようです。
さいごに
過去にミルクセーキを作っていますが、ミルクセーキとアイスクリンは材料がかなり似ています。
もしミルクセーキが余ってしまったら、アイスクリンにしてみましょう。
また、牛乳をコーヒー牛乳やフルーツ牛乳などに変えるとまた違った味のアイスクリンができます。
【参考】
【べっこうあめ】困ったときの強い味方!?懐かしい味のおやつ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
今回のテーマは砂糖と水だけで作るお守り…もとい、美味しいおやつでございます。
急に「おやつちょうだい!」とおねだりされたときや、ちょっと口ざみしいときなどにも便利ですよ。
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
べっこうあめとは?
べっこうあめは、砂糖と水を煮詰めて作るシンプルな飴です。
祭りの屋台やら理科の授業やらのイメージが強いですが、商品化もされてますね。
口裂け女に会ったら、べっこうあめをあげればいい?
べっこうあめは、昭和50年代からたびたび噂になっている妖怪・口裂け女とかかわりが深い食べ物として有名です。
口裂け女の話の大筋は、だいたいこんな感じです。
道を歩いていると大きなマスクをつけた女性がやってきて、おもむろに「わたし、きれい?」と聞かれます。
んなもん知らんがな…と言いたいのをぐっとこらえて、以下のいずれかを選びます。
【以下、分岐ルート】
「はい、きれいです」
→「これでも?」と言いながらマスクを外し、耳まで裂けた口を見せてくる(この後どうなるかは諸説あり)
「きれいじゃないです」
→刃物を振り回されてえらい目に遭う
定められたアイテムや呪文を使用
→なんやかんやでうまいこと逃げ切れる
んで、わたしが子どもの頃(1990年代、関西)は「口裂け女はべっこうあめが好物であり、べっこうあめを渡すと夢中になってなめ始めるからその隙に逃げられる」という話がありました。
口裂け女って20代以上ですよね、その割には純粋というか単純というか…
このほかにも、地域や年代によっていろんなバージョンがあったようです。
・口裂け女はべっこうあめが大嫌いであり、べっこうあめを見せて怯ませると逃げられる
・べっこうあめ以外のお菓子(ボンタンアメ、金平糖など)で撃退できる
・べっこうあめだけでなく、ポマードや「犬」の字でも撃退できる
・100円玉を投げつけると拾おうとするので、その隙に逃げる
→理由はスペースインベーダーが好きだからとか…時代を感じますねえ
口裂け女がべっこうあめを好む理由ははっきりわかりませんが、昭和の子どもにとってべっこうあめが身近なおやつだったからでしょうか。
令和の時代に口裂け女と出会ってしまったら…
「こんな初対面のわけわからん奴より、AIのほうが的確に教えてくれると思いますよ」とAIが美人度を判定してくれるアプリをおすすめし、口裂け女がアプリをインストールしている隙に逃げるといいでしょう。
ただし「うるさい、ここWi-Fi飛んでないし今月はもうパケ死してんのよ!」などとキレられるリスクもゼロではないので、やっぱりべっこうあめを持っておいたほうがいいかもしれません。
べっこうあめを作ってみよう
そういうわけで、そろそろ真面目にクッキングします。すみません。
砂糖を煮溶かす
小鍋に材料をすべて入れてかき混ぜたのち、火にかけます。
フツフツいいはじめたら、弱火~中火でじっくり煮詰めます。
ときどき鍋全体をゆすりながら加熱しましょう。
型に流し入れる
全体がうっすら色づいたら火からおろし、型に流し込みます。
ここではシリコンカップを使っていますが、アルミカップなどでもOKです。
全体が固まるまで、そのまま放置しましょう。
早めに食べたい場合は、粗熱がとれたら冷蔵庫へIN!
べっこうあめ実食!
写真ではちょっとわかりにくいですが、うっすら金色に光っています。
久々に味わうべっこうあめは、余計な着色料や香料が入ってない分味わいがすっきりしている気がします。
昔オーブントースターでべっこう飴を作ろうとしてコゲッコゲの禍々しいダークマターを生成したことがありますが、今回はいちおう成功しました。
鍋で作ると加減を見ながら微調整できるので、失敗が少ないかもしれませんね。
あと3~4個くらい作ったはずですが、あっという間に子どもたちの胃袋へ消えてしまいました。
さいごに
今回は途中でおかしなノリになりましたが、身近なお菓子から歴史・文化をひもとくきっかけとしてスルーしていただけますと幸いです。
口裂け女に遭う心配がないときも、おやつ類がなーんにもなくて寂しい日やお子さまの自由研究などにどんどん活用しちゃってください。
【参考】
【昭和レトロ】手軽な栄養補給にも便利!純喫茶風ミルクセーキ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
過去記事で「レトロカフェで昭和気分を味わいたいならクリームソーダ」と発言しましたが、ここに「ミルクセーキもいいぞ」と付け加えておきます。
ミルクセーキは少ない材料で簡単に作ることができ、それでいてこだわり始めたらキリがないほど奥深い飲み物でございます。
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
ミルクセーキとは?
ミルクセーキは、牛乳に甘味や卵を加えて作る飲み物であり、「ミルクシェイク」が訛って「ミルクセーキ」になったと言われています。
【ミルクセーキいろいろ・その1】フレンチスタイル
フレンチスタイルは、牛乳・卵・砂糖(はちみつなどでも可)・バニラエッセンスを混ぜたシンプルなものです。
今回作るのは、こちらのフレンチスタイルです。
【ミルクセーキいろいろ・その2】アメリカンスタイル
アイスクリームをベースにして牛乳・砂糖・香料を加えたアメリカンスタイルは、フレンチスタイルよりこってりしています。
ファーストフード店などでおなじみのシェイクをご想像いただければよいかと…。
【ミルクセーキいろいろ・その3】長崎スタイル
長崎県の喫茶店で考案された長崎スタイルのミルクセーキは、卵・牛乳・砂糖・氷をミキサーにかけて作ります。
残念ながら長崎スタイルのミルクセーキを食べたことはないのですが、アイスクリンをシャーベット状にしたような感じだろうと勝手に思ってます。
ミルクセーキを作ってみよう
卵と牛乳を混ぜる
卵をボウルに割り入れ、しっかりかき混ぜます。
牛乳を加え、全体が均一になるよう混ぜます。
網などでこす
グラスに氷を入れ、こし網などでこしながら注ぎます。
こぼす自信(?)がある方は、別の器にこし入れてからグラスに注ぐとよいでしょう。
味を調える
はちみつとバニラエッセンスを加え、全体をしっかり混ぜて完成です。
ミルクセーキ実食…いや実飲!
(ちょっと氷が溶けぎみですが)そうそう、カフェで出てくるミルクセーキはこんな色です!
ひとくち飲むと、プリンを液体にしたようなやさしい甘味が広がります。
アイスやクリームなどを使わないことであっさり仕上がっており、風邪などで食欲がないときの栄養補給にも良さそうです。
その際は氷を入れずに作るか、軽く温めるといいでしょう。
オトナ向けアレンジ
仕上げに洋酒(ラムやブランデーなど)を垂らし、バニラエッセンスの代わりにシナモン・ナツメグパウダーをふるとエッグノッグができます。
温かいエッグノッグは、寝る前のホットミルク代わりにもおすすめですよ。
さいごに
フレンチスタイルのミルクセーキは、シンプルさゆえにいろいろと応用がききます。
チョコレートシロップや調整ココアを加えたり、好みのフルーツと一緒にミキサーにかけたりして、いろいろな味を試してみましょう。
【参考】
【昭和バブル期】いろんな意味であまぁーい「アベック卵」
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
今回のネタは、以前実家で発掘したレシピ本から採用しました。
何と申しましょうか、全体のデザインや文字のフォントから昭和末期~平成初頭らしいオーラが感じられます。
タイトル通りレンジで作れるレシピがいろいろと紹介されているわけですが、ネーミングの秀逸さでこちらを採用!
「映える」レシピを知りたい
ちょっとクスッとくるレシピを知りたい
ネーミングはどうでもいいけど、とりあえず冷蔵庫に卵が余ってる
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
いちおう説明…「アベック」とは?
1950~80年代ごろに流行した「アベック」は、フランス語の「avex(~と一緒に)」から派生した言葉です。(以降はフランス後の前置詞を「avex」、和製仏語を「アベック」と表記)
avexは同性・恋愛感情のない人同士でも普通に用いられますが、「アベック」が流行した当時は男女の2人連れ(転じて夫婦・恋人)というニュアンスが強調されていました。
実際、1950~60年代には↓こんな番組(男女ペアが歌う歌謡番組)が流行したそうです。
男女2人組を意味する「アベック」は死語となって久しいですが、スポーツの世界ではまだアベックという言葉が生きていますね。「アベックホームラン」とかね。
しかし、「avex」は前置詞なのになぜ「アベック」は名詞扱いだったんでしょうかねぇ…
アベック卵を作ってみよう
〈材料(2~3人分)〉
卵…3個(小さめなら4個)
砂糖…大さじ3.5(大さじ1.5+大さじ2)
塩…少々
添え物用野菜…好きなものを好きなだけ
卵黄部分を作る
まず、卵黄と卵白を分けます。(ここでは小さめ卵を4個使用)
卵黄にフォークなどで穴をあけ、様子を見ながらレンジで40秒~1分加熱します。
全体が固まったら、網などで裏ごしします。
砂糖大さじ1.5を加え、全体をよく混ぜます。
卵白部分を作る
卵白をレンジで加熱し(30~45秒)、半分くらい固まったら一旦取り出して箸などで混ぜます。
その後、もう一度(30~45秒)加熱しましょう。
固まった卵白を裏ごしします。
裏ごしした卵白を2~3枚重ねのキッチンペーパー(または清潔なふきん)で包み、余分な水分を絞ります。
砂糖大さじ2と塩少々を加えて、よく混ぜます。
2層に重ねる
耐熱容器にキッチンペーパーを敷き、白身をまんべんなく敷きます。
スプーンの背などで全体を軽く押すと、きれいな仕上がりになりますよ。
白身の上に黄身をまんべんなくのせ、ラップをかけずにレンジで1分30秒加熱します。
崩れないよう注意しながら器から取り出し、適当なサイズに切り分けます。
添え物野菜と一緒に盛り付けて、できあがり!
アベック卵実食!
リボン型に盛り付けたやつは、腹ペコ2歳児によって早々に食べつくされました(笑)
彼が「おいしい」と言うので、さっそく母も食べてみます。
作った時点で想像はついてましたが、そぼろ丼の卵をもう1段階スイートにしたようなお味です。
個人的には食事のおかずというよりはデザート、おせちで言うところの栗きんとん的な扱いで食卓に出したいですね。
よりおかずっぽくしたい場合は、砂糖を減らして顆粒だし少々を加えるといいかもしれません。
さいごに
今回ご紹介したレシピは、白身と黄身のあまーい「アベック」でした。
甘めにすると小さい子どもも喜ぶので、おやつ代わりにしてもいいかもしれません。(裏ごしに手間かかるけど)
***
そういえば、この前作ったこれも昭和63年のレシピでしたね…
【なつかしの給食メニュー】サクサクやわらか!くじらの竜田揚げ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
ひさびさのタイムトラベルごはんは、昭和の給食メニューとして親しまれたくじらです!(一部地域では、現在も給食にくじら肉が出ているようです)
わたし(30代、京都市出身)はくじら給食未経験ですが、細かいことは気にせず作ってみました。
くじら肉が手に入ったけど、食べ方がわからない!
給食で食べた竜田揚げが懐かしい…
生のくじら肉はちょっとクセが強いからなぁ…
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
「くじら肉といえば昭和の給食」と言われる理由
日本で本格的な捕鯨が始まった江戸中期から商業捕鯨が規制され始める1970年代まで、くじらは大衆向けの食肉として親しまれてきました。
1960年代には1人あたりのくじら供給量が牛・豚・鶏を上回り、大量かつ安定的に供給できたために学校給食にも取り入れられました。
くじらは美味しくなかった!?
くじら給食世代の方から、「くじらはまずい・固い」と言われることがあります。
当時の冷凍技術が未発達だった(流通中に鮮度が落ちた)ことや、安い代わりに固くて筋っぽい部位が給食に使われたことから、「くじら=美味しくない」というイメージが定着したのでしょう。
つまり、筋が少なくて新鮮な(またはきちんと冷凍・パッキングされた)肉を使えばくじら料理は美味しくなるはずです!
くじらの竜田揚げを作ってみよう
今回は、こちらのレシピをアレンジしています。
〈材料(2~3人分)〉
くじら赤身肉…200g
おろししょうが(チューブしょうがで代用可)…1かけ分
刻みにんにく(チューブにんにくで代用可)…1かけ分
片栗粉…適量
サラダ油…適量
レモン汁…適量
【A】
みりん…大さじ1.5
酒…大さじ1.5
しょうゆ…大さじ2.5
塩・こしょう…少々
くじらを一口大に切る
今回は、冷凍のくじらを使います。
くじらをひとくちサイズの薄切りにし、キッチンペーパーでしっかり押さえて水気をとります。
下味をつける
【A】を混ぜてつけダレを作ります。
つけダレにくじらを加えてしっかりなじませ、30分以上放置します。
衣をつけながら揚げる
フライパンに多めの油を入れ、170~180℃に熱しておきます。
くじらの水気を軽く切って、1枚ずつ片栗粉をまぶします。
くっつかないよう注意しながらくじらを入れ、きつね色になるまで揚げます。
衣をつけた状態で放置するとべチャッとしやすいため、1枚ずつ衣をつけながら揚げましょう。
くじらの竜田揚げ実食!
付け合わせにはキャベツの千切りが欲しいところですが、あいにくキャベツがなかったのできゅうりです。
うちの母(くじら給食世代)は「竜田揚げは固かった」と言っていましたが、サクサク衣の内側は思いのほかソフトな歯ごたえです。令和の冷凍技術万歳。
気になるお味は牛肉とレバー肉を足して2で割ったような感じで、下味を濃いめにしたおかげで臭みはしっかり消えています。
くじらには独特の風味があるため好き嫌いが分かれますが、レバー好きならたぶんハマるでしょう。
さいごに
くじらの赤身肉はレバーに似た味がする…ということは、レバニラならぬクジラニラにしても美味しそうです。
ただ「クジラニラ」だとなんとなく語呂が悪いので、「クジニラ」「ジラニラ」のほうが呼びやすいかもしれません。あ、ジラニラってなんか怪獣みたい…
…何言ってんだかわからなくなりましたが、あまり目くじらを立てないでいただけると嬉しいです。