【イカの黒作りパスタ】北陸の珍味をおしゃれな一皿に
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
またしても地元ネタです。
そして、次回も地元ネタの予定です。
すごいですね、県またぎ移動自粛が続いてもネタがどんどん出てきます。
コロナはさっさと収束してほしいですが、移動自粛は地元の良さを再発見するのにいいチャンスかもしれませんね。
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
イカの黒作りとは?
イカの黒作りは、刻んだスルメイカにイカの塩辛・イカスミ・いしり(魚醤)などを加えて熟成させた珍味です。
↓今回使うのは石川県(能登)のやつです。これは柚子がきいてるのがポイント!
↓富山県(新湊)のやつもあります。
イカスミ色の思い出
モノクロ写真が色あせたような茶褐色は、「セピア色」と呼ばれます。
日本では「セピア=色名」というイメージが強いですが、セピアという言葉はもともとコウイカを意味していました。
現在のようなインクがまだなかった時代、ヨーロッパの人々はコウイカの墨や煤などの天然物で作ったインクを使っていました。
イカスミにはもともと粘り気があるため、ペン先によくなじんで書きやすいというメリットがありました。
ただ、その粘り気がアダになってペン先にダマができやすかったようです。あと生臭い!
時代が下ると化学処理によってこれらの欠点を解消した新世紀イカスミインク(!)が登場し、新聞の印刷や写真の現像などに広く用いられるようになりました。
万年筆や筆ペンをよく使う方は、イカスミセピアインクを使ってみてもいいかもしれませんね。
イカスミでイカサマ
「イカサマ」といえば、ズルや詐欺などを意味する言葉ですね。
イカサマの由来には諸説ありますが、そのひとつが「イカスミ」です。
江戸時代の日本では、木や油などの煤で作った墨が広く用いられていました。
しかし、一部の詐欺師は借用書などを書くときに普通の墨ではなくイカスミを使っていました。
イカスミは、時間が経つとどんどん色あせていきます。
借用書の文字が色あせるとどうなるか…
借用書の文字が読めなくなると借用書としての意味をなさなくなり、貸したお金をきっちり返してもらうことができなくなります。
現代のようにバックアップデータもありませんから、イカスミ借用書を作られた貸主の多くは泣き寝入りするしかなかったでしょう。
もちろんこのブログはイカサマブログではありませんので、安心してお読みください。
イカの黒作りパスタを作ってみよう
今回は、こちらのレシピを参考にしています。
〈材料(2人分)〉
お好みのパスタ…180~200g
イカの黒作り…大さじ4
サワークリーム(あればクレームエペス)…大さじ2
オリーブオイル…適量
塩…適量
黒コショウ…適量
お好みのトッピング(ディル、チャービル、きざみねぎなど)…適量
パスタをゆでる
パスタをゆでて、しっかり水を切ります。
ボウルにうつしてオリーブオイルをまわしかけ、全体になじませます。
盛り付け
パスタを皿に盛り付け、イカの黒作りとサワークリームを2:1くらいの割合でのせます。
最後に黒コショウをふりかけ、お好みのトッピングをのせて完成!
イカの黒作りパスタ実食!
ね、簡単でしょー。
ちょっと心配していた塩辛特有の生臭さはほとんどなく、イカスミのコクといしるの風味が合わさって見た目の印象より食べやすい味です。
サワークリームの混ぜ方をちょっとずつ変えながら食べることで味に変化がつき、最後まで飽きずに食べられます。
イタリア料理のイカスミが苦手な方も、これなら食べられるかもしれません。
さいごに
おうちでイカスミを食べるときは、どうでもいい服に着替えるかエプロンなどをつけてから食べることをおすすめします。
もし服についてしまった場合は、重曹水につけおきするか大根おろし(たんぱく質分解酵素が含まれてます)をつけて叩くといいらしいですよ。
【参考】