メウンタン(韓国風ピリ辛海鮮鍋)と、ティラピアのさばき方
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
…前回記事から約ひと月、またまた間が開いてしまいしたね。
富山湾ではそろそろ美味しいブリが上がってきますが、今回は富山湾で上がった別の魚が主役です。
「ちかだい」って言うからにはタイの仲間なのかと思いきや、コイツはティラピアという外来魚だそうです。
得体のしれない白身魚は、とりあえず韓国風の濃い味で煮込んでしまえばいいのです。(個人の感想です)
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
ティラピアとは?
外来魚の一種であるティラピアは、「カワスズメ」の仲間です。
日本のティラピアはもともと戦後に食糧として持ち込まれたものであり、一時はタイの代用魚「イズミダイ」として流通していました。
しかし養殖技術向上によってタイが身近な魚になるとティラピアの人気は低迷し、しまいには「迷惑な外来魚」扱いになってしまいました。
ティラピアも、ブラックバスと似たような運命をたどってますね。ちょっと気の毒。
メウンタンを作ってみよう
メウンタンのレシピは、こちらをベースにしています。
〈材料(5~6人分)〉
【魚介類 合計1kgくらい】
ティラピアの切り身…3匹分
たらの切り身…2~3切れ
シーフードミックス(あさり入り)…1袋
豆腐…1パック
大根…1/8本
長ねぎ…1本
春菊…1袋
豆もやし…1袋
★おろししょうが…大さじ2くらい
★刻みにんにく…2~3かけ分
★水…1000ml
★あさりダシダ…大さじ2
★しょうゆ…大さじ1
★コチュジャン…大さじ1~(辛さはお好みで)
ティラピアをさばく
まず、うろこをしっかり取り除きます。
余談ですが、以前タイをさばいた後でうろこを額につけたまま外に出てしまったことがあります。はずかしや。
で、ティラピアの身をおろすわけですが…
ティラピアのはらわたにはけっこう臭みがあるらしく、もし包丁などではらわたを傷つけてしまうと身に臭みが移ってしまうそうです。
しかも、この臭みは洗ったりゆでたりしても完全になくすことは難しいとのこと。
そういうわけで、ティラピアの三枚おろしはこんな手順になります。
・シッポ側から包丁を入れ、頭側へ向けてゆっくり包丁を動かす
・腹側に隙間(はらわたが入っている空間)が見えたら包丁の向きを変え、今度は背中側から背骨方向へ包丁を動かす
・はらわた周辺以外の身が背骨から離れたら、皮を切って身を取り外す
大変もったいないですが、ハラミ部分は諦めてください…(うまくハラミを切り取る方法をご存じの方がいらっしゃったら、ぜひご一報くださいませ)
臭みを取るため、ざるに並べて熱湯をまわしかけます。
ティラピアがちょっと足りないので、タラの切り身も追加します。
他の具材もついでに下ごしらえ
野菜類ととうふは、食べやすいサイズに切っておきます。
余裕があれば、もやしのひげ根をむしっておくと食感がよくなります。
材料を煮込んでいく
鍋に大根を入れ、★を加えて火にかけます。
煮立ったらティラピア+タラとシーフードミックスを入れ、豆腐も加えてひと煮立ちさせます。
煮立ったら野菜類を入れてさっと火を通し、味を調えて完成です。
メウンタン実食!
「メウン」は「辛い」、「タン」は「鍋料理・スープ」、つまりメウンタンは「辛い鍋(スープ)」です。そのまんまですね。
今回はコチュジャンを控えめにして万人向けの味に仕上げていますが、本場のメウンタンはめちゃくちゃ辛いようです。辛いのが好きな方は、コチュジャンや一味・七味などをたっぷり入れて汗をかきながらお召し上がりください。
ちょっとだけ心配していたティラピアは、臭みをほとんど感じず身もやわらかくて美味しいです。
白身魚ならだいたいなんでもいいみたいなので、コストコのパンガシウス(ナマズの仲間)とかでもいけそうですね。
あとは、釣ってきたブラックバスとかシーバス(スズキ)あたりでも。
さいごに
メウンタンを作るときは、うま味を増やすためにぜひあさりやはまぐりを入れてください。少量でもいいので…
今回はメインがティラピアだったのでやりませんでしたが、まるごと1匹のタラやタイなど使う場合はアラも入れるとより美味しくなりますよ。