【ポトフ】牛肉入りの「半」本格派フレンチ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
あら。
もう気づいたら師走の中旬じゃございませんか。
この更新もしかして年内ラストかな?いやいや、あと何回かいけるかな?
カレーの材料が余った…どうしよ?
主菜にも副菜にもなる汎用型メニュー希望!
今日は時間があるんで、料理に時間かけてみようかな?
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
ポトフとは?
フランス料理としても有名なポトフ(pot-au-feu)は、牛肉などの肉と野菜を長時間煮込んで作る家庭料理です。
ポトフのpotは「鍋」、feuは「火」なので、ポトフを大雑把に訳すると火鍋になってしまいます。
まぁ、ポトフも火鍋(huǒguō)も日本語の「煮物」くらいのざっくりした意味なんでしょうね。
ポトフとポテ
レシピサイトなどを見ると、ウインナーやベーコン入りのポトフがたくさん紹介されています。
日本ではベーコン・ウインナー主体のものをポトフと呼ぶこともよくありますが、フレンチの世界では基本的に「牛肉と野菜を煮込んだ料理」をポトフと呼んでいます。
現在のポトフの起源は老いた耕用牛などをつぶして野菜と一緒に煮込んだ料理であり、長時間煮込んだのは固い肉を食べやすくするためだったようです。
農家の家庭料理なら、野菜がたっぷり入っているのも納得ですね。
で、豚肉またはその加工品とキャベツを入れたものはポテ(potée)となります。
ポテはケルト料理由来であり、ケルト人の食卓に欠かせなかったベーコン・ソーセージが入ります。
日本で「ポトフ」として紹介されているレシピ・写真のなかには結構な割合で「ポテ」が混ざってますが…
…まぁ、美味しそうやし細かいことはいいか。(説明がだいなし)
ポトフを作ってみよう
本格的なレシピでは、肉や野菜を長時間煮て作ったブイヨンがベースとなります。
今回のレシピは牛肉を煮出して旨味を出していますが、コンソメも使うので「半」本格派です。
〈材料(5~6人分)〉
牛肉(カレー・シチュー用)…200gくらい
ソーセージ…6~7本くらい
玉ねぎ…1個
にんじん…1本
大根…10cmくらい
キャベツ…1/8~1/4個
コンソメ…3個
水…1000ml
ローリエ…1枚
塩コショウ…適量
ウインナーはブロックベーコン・プレスハム・ミートボールなどに、野菜はじゃがいも・ブロッコリー・カリフラワー・きのこ類などに変えてもOKです。あと、セロリやレンコンあたりもイイかも。
牛肉を煮込み始める
牛肉を一口大に切り、塩コショウで下味をつけます。
血の塊や汚れが目立つ場合は、あらかじめ落としておきましょう。
水と牛肉を鍋に入れて火にかけ、煮立ったら弱火にして少なくとも30分以上じっくり煮ます。
他の具材の下ごしらえ
牛肉を煮ている間に、他の具材を切っておきます。
玉ねぎはくし形もしくは1~2cm幅に切り、他の具材は牛肉と同じくらいのサイズにしましょう。
ウインナーはカットせずそのまま入れてもいいですが、今回は切りました。
焼きたてウインナーをかじったときにアツアツの汁気が顔に跳ねて、ヤケドしたトラウマがあるのです…
牛肉が煮えたら…
牛肉がホロっとやわらかくなってスープ部分に旨味が出てきたら、コンソメを加えます。
玉ねぎと根菜類(※煮崩れしにくいやつ)を入れて、引き続き煮ます。
じゃがいもやかぶなど煮崩れさせたくない具材を使う場合は、まだこの段階では入れません!
再び鍋がフツフツし始めたら、キャベツ・ウインナー・ローリエを入れてすべての具材が柔らかくなるまで弱火で煮ます。
じゃがいも・かぶ類を入れる場合はキャベツなどと同じタイミングで入れ、柔らかくなったら火を止めましょう。
そうそう、煮立って15~20分ほど経ったらローリエを取り出すことをおすすめします。
ローリエを煮込みすぎてえぐみが出るのを防ぐためです。わたくし、よく取り出し忘れますが…
最後に塩コショウで味を調整したら、完成です。
ポトフ実食!
具材の存在感が大きいポトフは、大きめの器に盛ると映えますね。
肉と野菜類の風味がほどよくスープに溶け出し、どの具材もホロっとやわらかく仕上がっています。
これなら、風邪などで胃腸が弱っているときも食べやすいでしょう。
具材を小さめにカットして薄味に仕上げれば、離乳食としても十分イケると思います。
もうちょっとパンチをきかせたい場合は、少し粒マスタードを添えたり粗挽きコショウを足したりしてもいいですね。
さいごに
ポトフは大鍋でドカッと作ることが多いので、中途半端に余ったり飽きてしまったりすることもあるでしょう。
もしポトフのスープ部分が余ったら、残りごはんと溶けるタイプのチーズを入れると美味しいリゾットに化けます。
具材も多めに残った場合は、カレールーを入れるだけでカレーになりますよ。
【参考】