【かんたん水無月】牛乳パックで作る夏越の祓スイーツ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
早いもので、2021年も折り返し地点にきてしまいましたね。
今回のテーマは、6月最後の日にぴったりな和菓子でございます。
縁起物系和菓子に興味があります
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ゆで小豆が余ってるんやけど、あんこ作るほど多くもないんよな…
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
水無月とは?
水無月は、6月末日に行われる神事「夏越の祓」と深いかかわりのある和菓子です。
時は平安時代、氷の節句(旧暦6月1日)に氷室から切り出した氷を口にすると夏痩せ(今でいう夏バテ)しないと言われていました。
当時は簡単に氷を作れる冷蔵庫などありませんでしたから、冬に池などが凍ってできた氷を切り出して涼しい氷室に保管していました。
そんなわけで氷はたいへんな貴重品であり、氷を口にできるのはごく一部の貴人だけでした。
そこで、市井の人々は氷に見立てた三角形の餅に魔除けの小豆をのせた「氷餅」を食べて夏の健康を祈るようになりした。
この氷餅が、現在の水無月のルーツと言われています。
水神様の力をいただく神事
三角形は龍・蛇・魚などの鱗をかたどった魔除けの文様であり、水と深いかかわりがあります。
能や歌舞伎の世界では、蛇や龍の化身は鱗文様の着物を着ていますね。
豊かな水は飲むためだけでなく農耕を行ううえでも欠かせないため、水神は農耕神とも考えられていました。
茅の輪をくぐり水無月を食べて水神様の力をいただく夏越の祓は、夏の健康とともに豊作を祈る神事でもあったのです。
水無月を作ってみよう
本当の水無月は米粉で作りますが、今回は家庭で作りやすいよう小麦粉ベースにしています。
なお、ういろう部分の分量はこちらを参考にしています。
〈材料(牛乳パック1本分)〉
薄力粉…70g
片栗粉…30g
砂糖…100g(甘さ控えめが好きな方は、もう少し減らしてもOK)
水…250ml
小豆の水煮(無糖・加糖はお好みで)…1パック
牛乳パックで型を作る
牛乳パックをよく洗って乾かし、図のように切り開きます。
材料を混ぜる
小豆以外の材料をすべて混ぜ、できるだけダマをつぶしながら全体が均等になるよう混ぜます。
みそこしなどで全体を濾して、残ったダマをつぶしてしまいましょう。
材料を型に入れて加熱する
牛乳パックに生地を流し入れて小豆をまんべんなく浮かべ、レンジ(500W)で5分ほど加熱します。
小豆の水煮が固まっている場合は、粒を崩さないよう注意しながらほぐしておきましょう。
加熱して全体が固まったら粗熱をとり、生地を落ち着かせます。
固まり切っていない場合は、少しずつ加熱時間を追加して様子を見ましょう。
牛乳パックの隅をそっと切り開くと…
水無月実食!
三角形にカットし、小豆を上に向けてお皿に盛り付けます。
ういろうらしいもちっとした感触で、少量でもわりと満足度高めです。
甘さ控えめが好みなので無糖のゆで小豆+砂糖少なめにしましたが、甘党さんには加糖タイプのゆで小豆がおすすめです。
夏越の祓に限らず、甘いのが欲しいけど脂肪分は控えたいときのおやつにもぴったりですね。
さいごに
粉をふるうときに抹茶を足すと緑色の水無月に、砂糖の全部または一部を黒糖に置き換えると茶色の水無月になります。
お好みに合わせて、カラーバリエーションを増やしてもいいですね。
※水無月やういろうの類は、冷蔵庫で冷やしすぎると固くなります。
冷たくして食べたい場合は、食べる前に数十分だけ冷蔵庫に入れるとよいでしょう。
【参考】