【アカニシ貝の炊き込みごはん】下処理すっごい大変でした…
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
パッケージには、漢字で「赤西貝」と書かれていました。赤西君です。
なんかよく知らん貝もらったけど、どうやって食べよ…
刺身もいいけど、今日は火を通して食べたいかなー
炊き込みごはん食べたい!
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
アカニシ貝とは?
七尾湾近辺では、夏になると「アカニシ貝」が出回ります。
地元のお寿司屋さんではたまに軍艦巻きのアカニシ貝が出るようですが、そこそこレア度高めやと思います。
殻の表面を覆う赤い物体はどうやら海綿らしく、分厚く海綿がついている場合はむしり取ることもできます。
アカニシ貝はアカニシ貝じゃない!?
今回使っているアカニシ貝は、正式名称を「コナガニシ」といいます。
そして、「アカニシ」を正式名称とする貝は別に存在します。
こちらのアカニシは貝殻の口が赤いからアカニシ、漢字で「赤螺」と書くそうです。
となると「赤西」は誤字か当て字か、はたまた由来がぜんぜん違うのか…ナゾです。
アカニシはフタがしっかり閉じていて身を取り出すのが難しいため、ケチな人(=お金を握った手をなかなか開かない人)を「赤螺」というそうです。
↓こちらの落語には、むちゃくちゃケチな「アカニシ屋ケチ兵衛」さんが登場します。コロ●ロコミックに出てきそうなネーミングセンスやねぇ。
このアカニシ屋さん、自分の葬式代をケチろうとして「棺桶は漬物樽の古いのでいい」などと言いだします。ウェ…
で、さらに人件費をケチるために「俺が棺桶から出て片棒をかつぐ」というオチがつきます。これがほんとの「金の亡者」ですね!
気を取り直して…
今日の料理には古い漬物樽…ではなく、2~3年前に買った炊飯ジャーを使いますよ。
アカニシ貝の炊き込みごはんを作ってみよう
調味料の配分は適当です。
アカニシ貝の量や他の具材を入れるかどうかによって調整してください。
アカニシ貝の身を取り出す
殻付きのまま火を通すと苦みが出るらしいので、生のまま身を取り出すことになります。
しかし!身が殻にしっかり入り込んでおり、サザエなどのようにぐりぐり取り出すことができません。さすがアカニシ。
殻をちょっとずつ叩き割り、中身を取り出します。
身を取り出したら、苦みのもととなる肝部分を切り取ります。
この作業中は手が生臭すぎて撮影できなかったので、参考としてサザエの写真をごらんくださいませ…
幸い休日だったので、夫と2人がかりでがんばりました。
塩でヌメリを取る
このままだとヌメリが強くて生臭くなりそうなので、調理前に塩で処理します。
全体に塩をもみ込むと、ヌメリが出てきます。
ヌメリがしっかりでてきたら、よくすすいでヌメリと塩を洗い流します。
念のため、塩もみとすすぎを2~3回繰り返しました。
ヌメリがとれたら、好みのサイズに切ります。
ごはんを炊く
炊飯釜に研いだ米を入れ、調味料を加えてから2合の目盛りまで水を入れます。
最後に貝を加え、普通モードで炊きます。
炊きあがったら、全体をさっくり混ぜます。
アカニシ貝の炊き込みごはん実食!
今回はアカニシ貝そのものの味を知りたかったので他に具材はありませんが、お好みできざみ揚げ・にんじん・きのこ類・ねぎなんかを加えてもいいでしょう。
淡泊で上品な貝の風味と、小さくもしっかりした歯ごたえが感じられます。
しっかり肝を取り除いたおかげで苦みはまったくなく、サザエなどが苦手な方でもこれならいけると思います。
薄味に仕上げたためか炊き込みごはんそのものの主張はそれほどきつくなく、他のおかずも美味しく食べられました。
さいごに
アカニシ(正式名称のほう)は、ときどき「トップシェル」として缶詰になっています。
これなんか美味しそうですよね!酒飲めへんけど。