【カウルケニン】リーキ(ポロネギ)で作るウェールズ風野菜スープ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
先日、どこか(どこやったっけ…)の農産物直売所で「リーキ」を手に入れました。
見た目は完全にぶっといねぎです。
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
カウルケニンとは?
ウェールズ地方の伝統料理であるカウルケニン(Cawl cennin)は、リーキ(ウェールズ語でcennin)を肉・野菜からとったスープ(ウェールズ語でcawl)で煮込んだものです。
リーキが味方の目印!
ウェールズの国花にもなっているリーキは、ウェールズの守護聖人・聖デイヴィッド(500?~589)との関わりが深い植物です。
聖デイヴィッドがウェールズ人を率いてサクソン人と戦った際、兵たちに「頭にリーキを飾って敵味方を区別しなさい」と命じました。
ウェールズ兵たちはリーキのにおいをかいでトランス状態になった…かどうかはわかりませんが、結果はウェールズの大勝利でした。
この逸話がきっかけとなってリーキは聖デイヴィッドの象徴とされ、彼の命日である3月1日(St.David's Day)にリーキを身につけてお祝いする風習が生まれました。
野菜を身につけるのに抵抗がある場合は、もうひとつの国花・ラッパスイセンでもOKだそうです。
カウルケニンを作ってみよう
今回は、おもに以下のレシピを参考にしています。
ただし、ファイアシャードとウォーターシャードは入ってません…
〈材料(5~6人分)〉
リーキ…1本(白い部分のみ)
玉ねぎ…1個
キャベツ(小さめ)…1/4個
じゃがいも(小さめ)…小さめ2個
ベーコン(ハーフ)…1パック
バター…大さじ1くらい
水…700ml
コンソメ…3個
牛乳…200ml
塩コショウ…適量
具材の下ごしらえ
リーキの青い部分を切り落とし、白い部分を使います。
リーキを縦半分に切り、泥汚れを洗い落とします。
きれいに洗えたら根元を切り落とし、1~2㎝角くらいに切ります。
他の野菜類とベーコンも、リーキと同じくらいの大きさに切ります。
炒める
鍋にバターを入れて弱火で熱し、まずベーコンを入れて炒めます。
ベーコンがほぐれたら、玉ねぎを加えます。
玉ねぎが少ししんなりしてきたら、リーキを加えてさらに炒めます。
煮込む
玉ねぎが透き通ってリーキもしんなりしてきたら、残りの野菜と水・コンソメを入れて煮ます。
じゃがいもが軽く煮崩れるくらいまで火が通ったら、牛乳を加えてひと煮立ちさせます。
好みに応じて塩コショウで味をととのえたら、完成です。
カウルケニン実食!
ミルクスープらしい、優しい香りがたちのぼります。
では、さっそくひとくち…
ネギ特有のつんとくる辛味はなく、代わりに野菜の甘味がしっかり出ています。
ネギ類が苦手な人も、これならイケるでしょう。
参考元のレシピサイトでは、オートミールを入れてとろみをつけています。
今回はオートミールの代わりに煮くずしたじゃがいもでとろみをつけましたが、それなりに本場っぽくなりました。たぶん…
じゃがいもがない、またはじゃがいもの食感をしっかり残したい場合は、仕上げに水溶き片栗粉を加えてもいいかもしれません。
さいごに
多くの郷土料理と同じく、カウルケニンの作り方もまた家庭によってさまざまです。
牛乳を入れないでポトフのように仕上げてもいいですし、チキンコンソメを使ってあっさり味にするのもおすすめです。
参考元の英語サイトでは、羊肉入れるレシピにも言及されてます。
リーキが手に入ったら、冷蔵庫の残り物を使って自分好みのカウルケニンを作ってみましょう。