【索餅(さくべい)】そうめんのルーツとなった、古代中国発の七夕おやつ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き放題やってるアキオカです。
記念すべきブログ第1号は、奇遇にも七夕シーズンの更新となりました。そこで、七夕にぴったりの唐菓子「索餅(さくべい)」をなるべく簡単なレシピで再現してみます。
以上に当てはまる方は、ぜひ索餅を作ってみてください。
索餅(さくべい)とは?
索餅は唐菓子(唐から日本に伝わったお菓子)の一種で、そうめんやうどんの原型とも言われています。
名前の由来は「索(縄)のように撚った餅(米粉や小麦粉を練ったもの)」であり、日本に伝わると「麦縄(むぎなわ)」とも呼ばれるようになりました。
索餅と七夕の関係
索餅の起源については諸説ありますが、中国には「とある皇子が亡くなった後に疫病が流行ったため、皇子の命日である7月7日に索餅を供えて疫病退散を祈った」という伝説があります。
この風習が日本に伝わって七夕の節会と結びつき、7月7日に索餅を食べると疫病を防げると信じられるようになりました。
中世~近世になると索餅はそうめんと同一視されるようになり、江戸時代には「七夕にはそうめんを食べる」という文化が定着したとされています。
難しい話は終わり!さあ、索餅レシピです
まずは以下のものを準備し、きれいに手を洗いましょう。
より七夕っぽくしたいなら、抹茶や食紅を練り込んでカラフルにしてもよいでしょう。(もっと早く気づけばよかった)
では、さっそく索餅を作ってみましょう!
材料を混ぜる
卵をよく溶いて、牛乳・砂糖を加えます。
米粉を加えて混ぜます。
小麦粉を加えて、全体がひとまとまりになるまで混ぜます。
生地を寝かせる
まとまった生地にラップをかけて、30分ほど寝かせましょう。
生地を成型する
生地をピンポン玉くらいの大きさに分けます。
親指~小指をいっぱいに伸ばしたくらいの長さを目安に、生地を細く伸ばします。
このとき、あらかじめまな板に打ち粉を振っておきましょう。
生地を真ん中あたりで半分に折ります。
左右を同じ方向にねじると、全体が自然にねじれていきます。
型くずれを防ぐため、端っこ同士をくっつけます。
形が不揃いなのは、試行錯誤した証拠です。
フライパンで揚げる
テフロンフライパンに多めの油を熱し、全体がきつね色になるまで揚げ焼きにします。
いざ、索餅実食
七夕らしく盛り付けてみました。
おなかがすいて力が出ないので、あんぱんまん索餅をかじってみましょう。
もちふわっとした歯ざわりと素朴な美味しさで、ついつい手が伸びてしまいます。ミスタードーナツのオールドファッションやプレーン味のサーターアンダギーが好きなら、きっとハマることでしょう。
なにもつけなくても十分美味しいですが、砂糖入りきなこをつけると違った味わいを楽しめます。
索餅アレンジいろいろ
「おいしかったからまた作りたい」「とりあえず酒じゃ、つまみじゃ」という方には、以下のようなアレンジもおすすめです。
カリカリ・サクサクに
より細めに作って高温の油で揚げると、スナックっぽい歯ごたえを楽しめます。
軽食&おつまみ風に
生地を作る時点で砂糖の代わりに塩少々を入れ、仕上げに塩コショウや粉チーズをまぶすとおつまみっぽくなります。
塩味ベースなら、ケチャップやスイートチリソースなんかをつけて食べてもいいかもしれません。七夕メニューとしてはずいぶん斬新ですが、みんなが楽しめればいいのです。
まとめ
そうめんの原型とされている索餅は、七夕の縁起菓子として長く親しまれてきました。古いお菓子らしく作り方はいたってシンプルなので、アレンジ方法を変えれば多くの人に楽しんでもらえるでしょう。
〈参考文献・参考レシピ〉
索餅の起源と用いられ方、および索餅から索麺への変遷過程(第2報) 近世を中心として
【暮らし】【親子で食育おやつレシピ1】七夕の伝統お菓子「策餅」を子どもと作ろう - 家電 Watch