【べろべろ】変わった名前だけど縁起物!石川の郷土料理
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
今回のテーマは「べろべろ」です。
…と言っても別に実家の御猫様になめられたわけではありませんし、ヘビーなキッチンドランカーになったわけでもありません。
もちろん、闇に隠れて生きる彼らとも無関係です。
上品できれいなおかずを作りたい
おいしくてダイエットにもいい一品希望!
暑くてあんまり食欲ないんで、冷たいおかずが欲しいです
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
べろべろとは?
べろべろは、だし風味の寒天に溶き卵を流し入れて固めた料理です。
地域によっては、「えびす」と呼ばれることもあります。
べろべろには、かつて貴重品とされた卵と砂糖が用いられています。
そのため、べろべろはお祝い事やお祭りの日しか食べられない特別な料理でした。
そういえば、ハレの日の料理に卵が使われる例は過去記事にもありましたね。
しかし、今は卵も砂糖も簡単に手に入る時代です。
近所のスーパーのお惣菜コーナーに行くと、よくべろべろを見かけます。もう毎日がハッピーデーです。
べろべろはいかにしてべろべろとなったか
べろべろという名前の由来は諸説ありますが、「べっこうが訛ってべろべろになった」という説が有力です。
その証拠に(?)、富山県ではべろべろと同じ料理を「べっこう」と言うようです。
ほかには、「つるつるしている(薄く切るとべろんべろんする)からべろべろ」説もありますね。
べろべろの原型?「卵ようかん」
べろべろの原型は、江戸時代の料理本に出てきた「卵羊羹」などのようです。
このレシピにはだしやしょうゆが入っていないので、べろべろよりもデザートよりの味と思われます。
冷し卵羊羹にもがぜん興味がわいてきたところですが、今回はべろべろを作るのでまた今度ね。
べろべろを作ってみよう
今回は、こちらのレシピをベースにしています。
〈材料(パウンドケーキ型1個分)〉
☆水…450ml
☆顆粒だし…小さじ1弱
☆粉寒天…小さじ2
★しょうゆ…大さじ1
★砂糖…大さじ2
★おろししょうが…1/2かけ分
卵…1~2個
卵を溶いておく
卵をよく溶いておきます。
寒天入りだし汁を作る
小鍋に☆を入れて火にかけ、寒天をしっかり溶かしfます。
寒天がしっかり溶けたら★を加え、全体が均一になるよう混ぜます。
卵を流し入れる
少し火を強めて再び軽く煮立たせ、溶き卵を少しずつ流し入れます。
卵が固まったら火を止め、しばらく置いて粗熱をとりましょう。
冷やし固める
型の内側をさっと水で濡らしてからべろべろを流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。
べろべろ実食!
型から出し、食べやすいサイズに切り分けていただきます。
控えめな甘みとほのかなしょうが風味がなんとも上品で、おかず向けのちょうどいい味です。
メインディッシュの邪魔にもならないし、箸休めにぴったりですね。
べろべろの固さは地域や作る人によってさまざまであり、今回作ったものはかなりしっかりめの食感に仕上がっています。
やわらかめが好きな方は、寒天を減らして作ってください。
ただ、あんまりやわらかすぎると箸でつまみにくくなるかも?
さいごに
べろべろには卵が入ってるんで、風邪や夏バテで食欲がないときの栄養補給にもいいと思います。
砂糖入ってるんでカロリーゼロとはいきませんが、寒天たっぷりなのでダイエット中のおやつ・おかずにもいいでしょう。