【くるみ干柿入りスジョンガ】冬はホットで、夏はアイスでどうぞ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
この記事が、今年1本めの記事になりますね。
2021年も、「アキオカ家のトラベルごはん」をどうぞよろしくお願いいたします。
今回のテーマは、朝鮮半島でお正月・お盆の薬膳デザートとして親しまれている「スジョンガ」です。
何はともあれ、シナモンとしょうが好きです
日本風もいいけど、海外のお正月の雰囲気も味わってみたい!
そのまま食べる以外に、干柿の美味しい食べ方知らない?
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
スジョンガとは?
朝鮮半島で親しまれているスジョンガ(水正果、수정과)は、シナモン(肉桂)・生姜・コショウなどを煮出して干柿などの甘味を加えた飲み物です。
とりあえず本場の味を試したい方や自作は面倒という方には、缶入りのスジョンガもおすすめです。缶入りのやつは「水晶果」表記だったりもします。
超贅沢品だったスジョンガ
かつての朝鮮半島や日本・ヨーロッパ諸国において、熱帯からの輸入品であるシナモンやコショウは超がつく贅沢品でした。
同様に、はちみつや砂糖などの甘味料も貴重品として扱われていました。
そんなわけで、宮廷や両班(※)クラスの人たちにとってもスジョンガは特別な日の楽しみだったのです。
そのへんのお店で気軽にスパイスを購入できる現在では、スジョンガはお正月のみならずさまざまな場面で薬膳デザートとして親しまれています。
※両班(ヤンバン・リャンバン)…高麗~李氏朝鮮時代の支配階級
スジョンガを作ってみよう
今回は、こちらのレシピをベースにしています。
今回は比較的短時間でできるレシピを記載して、煮出したあとに干柿(くるみ干柿ではない普通の干柿)をドボンと入れて数時間~ひと晩置くレシピもあります。
〈材料(4人分)〉
干柿…2~4個(なるべくジュクジュクしていないもの)
くるみ…2粒×干柿の個数分
★生姜(皮をむいてスライスしておく)…20~30g
★シナモンスティック…2~3本
★黒コショウの粒…3~5粒
★水…1000ml
はちみつ…大さじ4くらい
くるみ干柿を作る
くるみ1粒を縦半分にカットしておきます。
干柿のへたを切り落とし、縦方向に切り開きます。
種があれば取り除き、手前に半量のくるみを置いて写真奥方向へひと巻きします。
途中でもう半量のくるみを置き、最後まで巻きます。
型崩れを防ぐためすぐにラップでしっかり巻き、冷蔵庫で数時間寝かせて固めます。
スジョンガを煮出す
鍋に★を入れて煮立たせ、30分ほど弱火で煮出します。
味を調える
全体が色づいて香りが立ったら火を止め、固形物をすべて取り除きます。
最後に、はちみつを加えてよく混ぜましょう。
スジョンガを飲んでみる
あたたかいスジョンガをカップに注ぎ、すぐにスライスしたくるみ干柿1~2きれをカップに入れます。
現地ではマグカップで飲むことはあまりないようですが、そのへんはスルーで…
生姜&コショウのスパイシーさと甘みが同時にやってくる不思議な味わいですが、慣れるとこれがくせになります。
ゆっくりゆっくりスジョンガを味わったら、底に沈めておいたくるみ干柿をいただきます。
実はわたくし強い甘味があまり得意ではなく、干柿を1個食べきるのにそこそこの労力を要します。
しかし!
スジョンガから取り出したくるみ干柿は適度にふやけたことで食感も甘みも柔らかくなっており、さらにくるみの風味も加わってなんとも美味です。
お茶請けに添えた分も、スジョンガのスパイシーさとくるみのおかげで甘みが中和されています。スジョンガはもちろん、中国茶や日本茶などと一緒に食べても美味しそうですよ。
さいごに
今は冬なのでホットで飲んでますが、春~夏ならよく冷やしても美味しいです。
季節や体調に合わせて、ホット・アイスを自由に選びましょう。
鍋底にスジョンガがすこし残った場合、取り出しておいた生姜スライスとカレースプーン数杯分(適当)の砂糖を入れて煮詰めるとシナモン風味の生姜糖ができます。
ケチではありません。エコなんです。
【参考】