【鮒ずしパスタ】最強(?)の珍味を食べやすくアレンジ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
過去記事でちょろっと触れましたが、夫がうちのベランダで鮒ずしを漬けています。
冬になったので鮒ずし開封の儀を行いましたが、これがまたえらく酸っぱい。
鮒ずし講習会の運営元に問い合わせたところ漬け方や仕上がりに問題はなく、まだ浅漬けなので酸味が強いだけのようです。
それなら、ハーブと香味野菜をドカドカ使って食べやすくアレンジしてみようじゃありませんか。
鮒ずしもらったけど、そのままじゃちょっと食べづらいな…
珍味を使ったおもしろレシピ希望!
飯テロ(いろんな意味で)やってやる…
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
鮒ずしとは?
鮒ずしは、琵琶湖のフナを飯(ごはん)とともに漬け込んだ熟れずしの一種です。
鮒ずしは、汗をダラダラかくような暑い時期に漬けはじめます。
夏に漬けたら腐るのでは?と思いましたが、乳酸発酵が進んでpHが下がると雑菌が繁殖できなくなります。
つまり、正しく漬けられていれば腐る心配はありません。ただしコバエさんがいらっしゃることはあります…
最低でも半年以上漬け込むことでアミノ酸が増え、独特のクサ…香りとすっぱ…うま味が生まれます。
日本で2番目にクサいんですって…
鮒ずしのクサさは486Auであり、焼いたくさや(1267Au)に続いて国内2位のクサさになります。
※Auはにおいの強さを示す単位
参考までに…納豆は452Au、台湾の臭豆腐は420Au、元データを監修した某大学教授の使用済み靴下は120Auとのこと。
まぁあんまり鮒ずしのハードル上げすぎてもよろしくないので、さっさと調理に進みましょう。
ふなずしパスタを作ってみよう
今回は、こちらのレシピを参考にしています。
参照元レシピではウイキョウ(フェンネル)の葉と茎を使っていますが、入手できなかったためセロリとディルで代用しました。
〈材料(3~4人分)〉
鮒ずし…1匹分 ※飯部分もある程度残しておく
にんにく…1かけ分
鷹の爪…1本
玉ねぎ…1/2個
セロリ…1/2本
ディル…1パック
白ワイン、または料理酒…100ml
パン粉…大さじ2
オリーブオイル…適量
お好みのパスタ…250g
下ごしらえ
にんにくはみじん切りに、皮をむいたセロリと玉ねぎは粗みじんにします。
鮒ずしを卵と身に分け、骨ごと細切りにしておきます。飯も捨てないでね!
卵は粗めにほぐしておきましょう。
トッピング用パン粉とソースを作る
フライパンにオリーブオイルをひいて熱し、パン粉を加えてきつね色になるまで炒めます。
パン粉を取り出し、残ったオリーブオイルににんにくと鷹の爪を投入します。(オイルが少ない場合は追加)
香りが立ったら玉ねぎを加え、しんなりするまで炒めましょう。
鮒ずしの身と飯とセロリを加え、身がほろほろと崩れるまで炒めます。
なお、今回はカレースプーン1杯弱くらいの飯を加えています。
白ワイン(料理酒)を加えて混ぜ、水分量が減るまで煮詰めます。
煮詰める間に、パスタをゆでておきましょう。
パスタを投入
パスタが茹であがったら、お玉1杯分弱くらいのゆで汁をソースに加えて混ぜます。
水気を切ったパスタを加え、手早く全体にからめます。
最後にディルを加えて全体にからめ、火を止めます。
ふなずしパスタ実食!
パスタを皿に盛り付け、ほぐした卵と炒めたパン粉をトッピングします。
では、いただきます。
ほぐし卵とディルのおかげで鮒ずし特有の酸味がやわらぎ、スルスル食べられます。
ただセロリの存在感が薄かったので、もっと後の段階で加えるほうがいいかもしれません。例えばパスタのゆで汁と一緒に加えてさっと加熱するとか。
しかしこの酸味とディルの組み合わせ、どこかで食べたことがあるような…
…マ〇ドナ〇ドのハンバーガーにはさまってるピクルスそっくり!
味はピクルスで食感はパスタ…なんとも不思議なひと皿ですが、鮒ずし入門編としてはとっつきやすいかと思います。
さいごに
鮒ずしパスタは味が個性的なので少なめに作ってありますが、「鮒ずし大好き、おかわりおかわり!」という方は量を多めにするか飯を多めに加えてもよいでしょう。
なお、夫が鮒ずし講習会を受けたのはこちらの施設です。
講習会などの詳細については、センターにお問い合わせくださいね。