【島根】ランチボックス+生そば=おうちで割子そば!?
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
え、また島根ネタですか!
この前アップしたこれも、
それからこれも島根ネタですよ?
…実はこの前の島根旅行で島根料理ネタをいっぱい仕入れてきまして、
早く再現しないと忘れてしまうんです。
そういうわけで、今回は出雲そばを割子そばっぽい食べ方で楽しみます。
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
割子(わりご)そばとは?
3段重ねの割子(重ねられる漆器)に盛られた「割子そば」は、出雲地方独特のスタイルです。
現在の割子そばは、段によって薬味が変わるのがポイントです。(薬味の内容はお店によってさまざま)
そばチョコ…もといそば猪口は使わず、そばの上に直接つゆを注いでいただきます。
割子そばの始まりは、趣味人たちのお弁当
江戸時代、連(※1)の参加者たちがそばを割子に入れて野外に持って行ったのが割子そばの起源とされています。
当初はいろいろな形の割子がありましたが、明治時代に「底が丸くないと洗いにくくて不衛生だ!」という松江警察署長の一声(※2)で現在の形になりました。
上の写真ではちょっとわかりにくいですが、器の隅には丸みがつけられて洗いやすい形になっています。
※1…俳諧などを楽しむ集まり。今でいう趣味サークル
※2…当時、警察署が保健所のような役割を担っていたのだとか
割子そばを作ってみよう
〈材料(1人分)〉
生そば…100gくらい
そばつゆ(ストレート)…適量
お好みの薬味…好きなだけ
・とろろ
・きざみ海苔
・きざみねぎ
・けずりぶし
〈道具類〉
2~3段くらいのランチボックス(丸いものならなお良し)
そばつゆを入れるもの(そば徳利、または普通の急須)
薬味類を準備する
とろろはすりおろして、変色防止用の酢少量を加えておきます。
大根おろしは、水気をしっかりめに切っておきましょう。
そばをゆでる
島根で買い求めておいたお徳用生そばを使います。
とりあえず、パッケージの表示通りにゆでましょう。
割子そばは冷たいおそばなので、ゆでた後はしっかり水でしめておきます。
盛り付け
ランチボックスに適量のそばを盛り付け、好きな薬味をのせてセッティングします。
そばつゆも、急須などに入れておきましょう。
いざ、割子そば実食!
1段目は、シンプルに海苔とねぎでいただきます。
そばの実を皮ごと挽いて作る出雲そばは、黒っぽくて香りが強いのが特徴です。
乾麺も十分美味しいですが、出雲そばらしい香ばしさを味わいたいなら断然生そばがおすすめです。
続く2段目は、とろろとけずりぶしがメインです。
写真のように、1段目で余ったつゆをかけるのが正式な食べ方です。ムダがないですねえ。
歯ごたえの強いそばにとろろがからむことで口当たりがソフトになり、1段目とはガラッと雰囲気が変わります。
余談ですが、大根おろしの水気を切らずに使うと越前そばっぽくなります。何度か家で作ってますが、いずれまた作ると思います。
そばを食べ終わったら、先ほどとっておいたそば湯を注いで飲みましょう。
そば湯にはそばから溶け出した栄養素がたっぷり含まれているので、ぜひ飲みたいですね。
このランチボックスはおかず・デザート用の小さなものなので、当然満腹にはなっておりません。
…というわけで、余ったそばは普通の器に入れていつも通りにいただきました。
さいごに
島根ネタを3つも投下してしまいましたが…それだけ島根旅行で得たものが大きかったということです。
実は大学の卒論テーマがラフカディオ・ハーン(松江に滞在したことで有名)だったのですが、あんまり掘り下げると料理ブログではない何かになってしまうので詳細はまた別の機会に。