【昆布巻き】祖母直伝の味!おせちはもちろん、普段の食卓にもどうぞ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
「正月明けてからおせちレシピを公開してもなァ」とちょっと思ったりもしましたが、自分用覚書も兼ねてやっぱり公開します。亡き祖父が好きだった昆布巻き!
↓過去記事のコレは母方祖母由来ですが、今回のレシピは父方祖母由来です。
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
昆布巻きとは?
おせちのレギュラーメンバーとしてもおなじみの昆布巻きは、魚・肉・ごぼうなどを昆布で巻いて甘辛く煮つけた料理です。
ニシンは漢字で何と書く?
昆布巻きの由来やらゲン担ぎやらについては多くのサイトで紹介されているので、今回はニシンネタでいきます。
ニシンの漢字表記その①「鰊」
「鰊」の由来についてははっきりわかっていませんが、「東の海(おもに北海道東岸)でたくさんとれるから」「小さい魚(柬=若い・小さい)」などの説が有名です。
ニシンの漢字表記その②「鯡」
かつての蝦夷地(北海道)では寒すぎて稲作ができなかったため、蝦夷地を治めていた松前藩は米の代わりにニシンを交易品としたり家臣たちにニシンの漁業権を与えたりしました。
そのため「ニシンは魚に非ず、松前の米なり」という意味で「鯡」という字ができたと言われています。
余談ですが…たまに食べたくなりませんか、かずのこたっぷりの松前漬け。
ニシンの漢字表記その③「春告魚」
この字はそのまま「はるつげうお」と読みますが、地域によっては「ニシン」や「メバル」と読み替えることもあります。
ニシンもメバルも春〜夏が産卵期であり、脂ののった個体がたくさん漁場に集まるためです。
昆布巻きを作ってみよう
調理後ひと晩以上置かないと味がしみないので、食べたい日の前日までに仕込みます。
〈材料(15本分)〉
身欠きニシン(ソフトタイプ)…1パック
煮物用昆布…15~20㎝×作りたい本数分
かんぴょう…30g(もどす前の重さ)
水…適量
砂糖…大さじ2~
醤油…大さじ2~
鷹の爪(お好みで)…1本
塩…小さじ1(かんぴょう下ごしらえ用)
下ごしらえ
身欠きニシンのエラや固いヒレを切り取り、食べやすいサイズにカットします。
かんぴょうをさっと濡らして塩をふり、全体によくもみ込みます。
2~3分くらいもんだら、流水でしっかりすすぎます。
その後、25㎝前後×昆布巻きの個数分にカットしておきます。
昆布で巻いていく
昆布を15~20㎝くらいにカットし、水でさっと濡らしてやわらかくします。
しっかり広げたら、キッチンペーパーで余分な水気をふき取ります。
昆布を縦方向に置き、手前側にニシンをひときれ置きます。
のり巻きを作るようなイメージで、くるくるとニシンを巻いていきます。
最後までしっかり巻いたら、かんぴょうで結んで固定します。
全部巻けました。圧巻です。
昆布巻きを煮る
鍋または深めのフライパンに昆布巻きを入れ、ひたひたになるよう水を入れます。
辛めが好きな方は、ここで鷹の爪を入れましょう。
砂糖と醤油を加えて沸騰させ、沸騰したら落し蓋をして弱火で30分ほど煮ます。
煮る途中で水分が少なくなったら、適宜追加しましょう。
かんぴょうが茶色くなり具材にしっかり火が通ったら、火を止めてそのままひと晩以上置きましょう。
昆布巻き実食!
お重に入れる場合はしっかり冷まして水気を切りますが、温かいのが好きな方は食べる前に温めなおして盛り付けましょう。
よりビジュアルを重視したい場合は、両端を切り落とすと見た目がきれいになりますよ。
…あ。これ、子どもの頃毎年食べてた味や。
祖母の味よりやや薄めではあるものの、ほぼほぼ再現できています。
薄味が好きな人なら、これくらいがちょうどいいかな?
大人数で食べる場合は、少し薄味に作っておいて食べるときに各自調整してもいいですね。
煮るときに入れる鷹の爪を省略して、代わりに七味かけて食べるとか…
このレシピは、昆布の種類や加える水の量によって味が大きく変動します。
同じ鍋で何回か作ってみて、好みの味付けを探るのがベストです。
さいごに
2020年末はコロナ云々のせいで帰省できなかったため、ひさびさに自宅で正月を迎えました。
しかし核家族たる我が家には本格的な重箱がないので、コレにおせちを詰めました。
たとえ見た目がファンシーなランチボックスでも、中身はれっきとしたおせちでございます。
目に見える一面だけで判断せず、その人・ものの本質を見ることが重要ということです笑
【参考】