みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
さて、そろそろ昼ごはんの時間です。
なんとなく出来合いのものを食べる気分ではありませんが、かといって今日はあんまりひとりごはんに時間をかける余裕がありません。午後も仕事あるし。
そんなわけで、今回は家にあるものでパパっと富山めしを作ってみます。
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
とろろ昆布おにぎりとは?
昆布消費量国内トップクラスの富山県では、とろろ昆布でびっしり覆われたおにぎりが好まれています。
富山県は古くから北前船の寄港地として栄えており、北海道産昆布がもたらされたことで昆布人気に火が付きました。
明治時代になるとたくさんの開拓民が富山から北海道に移住し、彼らの多くは昆布漁などで生計を立てるようになりました。
羅臼には富山出身の開拓民がいっぱいいたのだとか
彼らがふるさとの家族にたくさんの昆布を送ったため、家を守るおかみさんたちによって昆布文化が大きく発展したと言われています。
とろろ昆布の作り方とおもな種類
とろろ昆布は、何枚も重ねてプレスした昆布ブロックの側面を削ったものです。
そのため、とろろ昆布をほぐしてみると複数の糸が並行にくっついたような形をしています。
とろろ昆布に水分を加えると粘り気が出ますが、この現象は昆布の内側に含まれる水溶性食物繊維によるものです。
とろろ昆布あれこれ ①白とろろ
全国のスーパーや乾物店などでよく見かけるとろろ昆布は、昆布の皮(表面の黒っぽい部分)を取り除いて作る白とろろです。
雑味がなくすっきり上品な味わいが特徴で、いろいろな料理によく合います。
とろろ昆布あれこれ ②黒とろろ
富山では、昆布の皮を取り除かずに作った黒とろろもよく売られています。
白とろろに比べてやや酸味が強く、昆布味の主張が強めです。白コショウと黒コショウの違いみたいですね。
とろろ昆布と似てるけどちょっとちがう「おぼろ昆布」
プレスしていない昆布の表面を薄く削ったおぼろ昆布は、長~いかんなくずのような形状が特徴です。
昆布の側面ではなく表面を削っているため粘り成分が少なく、焼きのりのようにおにぎりなどに巻きつけて食べたりもします。
上の動画は福井・敦賀の昆布屋さんのものですが、おぼろ昆布を削ったあとの芯「白板昆布」は敦賀の名産品・ばってらに欠かせない存在でもあります。
ああ、福井の話になってしまいましたすいません。
今回のテーマは富山や、はよ帰ってこーい!(福井ネタも近日中にやります。たぶん)
とろろ昆布おにぎりを作ってみよう
〈材料(1人分)〉
あたたかいごはん…茶碗1~2杯分くらい
とろろ昆布…適量(今回は白とろろを使用)
ねり梅…適量(普通のうめぼしでもOK)
梅おにぎりを作る
まず、普通の梅おにぎりを作ります。
とろろ昆布のうまみを活かすため、ごはんに塩味はつけません。
とろろ昆布で巻く
ラップをはずし、おにぎりの表面にとろろ昆布をくっつけていきます。
ごはんが見えないくらいにまんべんなくとろろ昆布で巻いたら、できあがりです。
とろろ昆布おにぎり実食!
そうそう、このおにぎりには富山のブランド米「富富富(ふふふ)」を使用しています。
とろろ昆布のうまみと酸味によってごはん本来のほのかな甘みが引き立ち、シンプルながら味わい深いおにぎりとなっています。新米おいしいよ新米。
ひかえめな梅味がちょうどいいアクセントになるため、複数食べても飽きません。
ちょうど今は行楽・イベントシーズンなので、お弁当を作る機会があったらとろろ昆布おにぎりを入れてみてもいいかもしれませんね。
さいごに
富山県内のコンビニでは、当たり前のようにとろろ昆布おにぎりが売られています。
店舗によっては白とろろバージョンと黒とろろバージョンの両方を扱っているため、見かけたらぜひ食べ比べてみましょう。
隣県のよしみで、金沢のコンビニにも置いてもらえへんかなー…
【参考】