【リボリータ】固くなったパンと豆と残り野菜で作るトスカーナ料理
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
我が家では子どもが半分だけ食パンを食べたりすることが多く、しばしば半端な量のパンが余ります。
そんなわけで、今回は可哀想な余りパンたちの救済レシピでございます。
古びて固くなったパンがあるけど、捨てるのもったいないな…
冷蔵庫に半端な残り野菜があるけど、捨て(略)
体調が悪くても食べやすい料理ってない?
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
リボリータとは?
イタリア・トスカーナ地方発祥のリボリータ(日本語で「もう一度煮込む」の意)は、古くなったパンや余りものの野菜を煮込んで作る家庭料理です。
本場では白いんげんとカーボロネロ(黒キャベツ)を入れることが多いですが、カーボロネロなしで本場っぽくしたい場合はケールなどを使うとよいでしょう。
トスカーナ料理から派生したフランス料理
日本において高級料理のイメージが強いフランス料理は、トスカーナ料理から発展したと言われています。
メディチ家出身のカトリーヌ・ド・メディシス(1519-89)が仏王アンリ2世(1519-59)に輿入れした際、故郷のフィレンツェからシェフや給仕人をたくさん連れてきました。
彼らがもたらしたイタリアの調理技術や食事マナーが、現在のフランス料理に受け継がれているのです。(諸説あり)
ちなみに…カトリーヌ妃お輿入れ以前のフランスの食卓は、だいたいこんな感じだったようです。
・「オードブル・魚・肉…」といったルールはなく、テーブルには適当なメニューがドドンと並ぶ(※コース料理のように一品ずつ供されるようになったのは19世紀以降)
・調理方法はいたってシンプルで、食材を焼いて塩をかけただけみたいなのが主流
・王様だろうが貴族だろうが、手づかみ食べが当たり前
・皿の代わりに、スライスされた堅いパンの上に料理を取り分ける
・スープ類はテーブルに作りつけられたくぼみに注がれ、手ですくうかパンをひたして食べる
いろいろツッコミたいことはありますが、ひとまず21世紀のルールに沿って料理を進めましょう。
リボリータを作ってみよう
今回は、こちらのレシピを参考にしています。
今回は、白いんげんの代わりに冷凍しておいた金時豆を使っています。
〈材料(4~5人分)〉
食パン…1枚
金時豆(水戻ししたもの)…ひとつかみくらい
たまねぎ…1本
にんじん…1本
セロリ…1本
にんにく…2かけ
カットトマト缶…1/2缶(200g)※フレッシュトマトのざく切りでもOK
オリーブオイル…適量
水…600ml
コンソメ…2個
ローリエ…1枚
塩コショウ…適量(お好みで)
トッピング用粉チーズ…適量
野菜は、あるものを適当に使ってください。
パンについては、味がついていないものならなんでもいいと思います。
サンドイッチを作るときに残った食パンの耳や、余ったバゲットなんかを活用しましょう。
材料を刻む
野菜類を粗みじんに、にんにくをみじん切りにします。
食パンは、こまかくちぎっておきましょう。
炒める
鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りが立ったら野菜類を加えてじっくり炒めます。
煮込む
野菜がしんなりしてカサが半分くらいになったら、粉チーズ以外の材料をすべて加えて15分ほど煮込みます。
火を止める直前に味見して、味が薄いようであれば塩コショウで調整しましょう。
リボリータ実食!
あつあつのリボリータを器によそい、粉チーズをかけていただきます。
決してハデではありませんが、なんとなくホッとする優しい味です。
豆とパンのおかげで適度にとろみがついて、身体があったまりますね。
しかも炭水化物(パン・豆)とタンパク質(豆・粉チーズ)とビタミン類(野菜)を一度に摂れるので、風邪などで食欲がないときの栄養補給にも役立つと思います。
薄味仕立てにすれば、離乳食にも流用できるでしょう。野菜たっぷりのパン粥的なイメージで。
さいごに
【参考】