【鯖缶と根曲がり竹(姫竹)の味噌汁】遅れてきた半夏生メニュー
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
今回のメニューは、知る人ぞ知るイベント「半夏生」のために作ったものです。
ブログ作成時点でとっくに半夏生は終わっており、むしろ「七夕用メニュー作れや」と思わなくもないですが、とりあえず記録として…。
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
半夏生ってなに?
半夏生は、春の畑仕事や田植えを終わらせる目安の日(時期)を指します。
現代の田植えはGW前後に行われますが、昔のイネは寒さに弱かったため現代よりも田植えの時期が遅かったそうです。
天文学における夏至と半夏生
天文学における夏至は「太陽が黄経90°となる日」ですが、黄経について説明すると長くなるので「1年でもっとも昼が長くなる日」と解釈してよいでしょう。
半夏生についてはかつて「夏至の11日後」とされていましたが、現在は「太陽が黄経100°となる日」と決められています。ほぼ変わらないらしいですが。
国立天文台の発表によると2021年の夏至は6/21、半夏生は7/2となっています。
二十四節気における夏至と半夏生
二十四節気は、1年を24区分(約15日ずつ)に分けた暦です。有名なところでは、春分や大寒などがありますね。
ひとつひとつの節気はさらに初候・次候・末候に分けられ、各候の長さは約4~5日となります。
夏至は立春(正月節)から数えて10番目となり、この夏至の末候が半夏生というわけです。
この理屈を当てはめると、半夏生は7/2~7/5くらいまでとなります。
7/2時点では手元に材料がそろっていなかったので、今回はこちらの解釈に基づいております。
半夏生に鯖を食べるのはなぜ?
半夏生はちょうど梅雨に当たるため食べ物が腐りやすく、食品加工・保存技術が進んだ現代でも食中毒予防のアナウンスが増える時期です。
加えて、季節の変わり目やら低気圧やその他もろもろの疲れやらで体調を崩しやすい時期でもありますね。昔なら、田植え疲れも大きかったはずです。
梅雨の疲れを癒すとともに夏を乗り切る力をつけるべく、各地で美味しくてスタミナのつくものを食べる風習が生まれました。
ところで…半夏生に鯖を食べるのは福井県の風習ですが、今回作っているのは信州の郷土料理です。
理由は、「美味しそうな根曲がり竹が手に入ったから」です。
鯖缶と根曲がり竹の味噌汁を作ってみよう
今回のレシピは、具材以外は我が家のいつもの味噌汁です。
根曲がり竹を切る
根曲がり竹を食べやすいサイズに切ります。
味噌汁を作る
鍋に水と顆粒だしを入れて火にかけ、沸騰しはじめたら鯖缶を加えます。
鯖の身は大きいまま入れてもいいですし、適当な大きさにほぐしてもOKです。
鍋の中身をさっと混ぜ、根曲がり竹を加えます。
さいごに、味噌でお好みの味に調えてできあがり!簡単ですねー。
鯖缶と根曲がり竹の味噌汁実食!
鯖のおいしそうな匂いがしますねー。
缶詰の中身をすべて加えたことで、汁にもしっかり魚のうまみがついています。鯖缶料理すべてに言えることですが、骨ごと食べられるのもポイント高し。
シャキシャキの根曲がり竹がいい感じにお腹にたまるので、ダイエットメニューや主菜がちょっと少ないときのカサ増し要因(!)としても便利そうです。
根曲がり竹や普通の竹の子の水煮なら年中入手できるので、季節を問わずどんどん食卓に参加させたいですね。
青魚の風味が苦手な方や味に変化をつけたいときは、きざみねぎやおろししょうがなどを加えても美味しいと思います。
さいごに
「アキオカ家のトラベルごはん」、気づいたら1歳になってました!
これ、1年前の今日にアップした初記事です。
今後も、気の向くままにぬるーく無理なくブログを書き散らかしたいと思います。
読者登録していただいた皆様も、ふらりと立ち寄っていただいた皆様も、どうぞよろしくお願いいたします。
【参考】