【能登の珍味「つるも」の味噌汁】磯の香りとシャキシャキ食感が魅力
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
コロナのせいで県外への移動が難しく、他地域の食材を手に入れにくくなっております。
というわけで、今まで味わう機会を逸していた地元ネタを強化していきましょう。
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
つるもとは?
日本各地の沿岸に生息していますが、能登・佐渡以外では食べないようです。
↓乾物の写真だけではちょっとイメージをつかみづらいので、こちらのサイトもぜひどうぞ。
つるも?ながも?
つるもはひょろーんと長い見た目をしており、輪島では「ながも」と呼ばれることもあります。
しかし、佐渡で「ながもください」と言うとほぼ100%の確率でこれが出てきます。
新潟時代にイカながも丼を食べてからすっかりながもファンと化した我が家では、今でもアカモクをながもと呼んでます。
しかし!今回のテーマはながも(アカモク)ではなくながも(つるも)です。イカながも丼はまた今度ね。
ながも(つるも)は昆布やわかめと同じコンブ目ですが、ながも(アカモク)はヒバマタ目ホンダワラ科に属しています。
つまり、両者は同じ名前で呼ばれることはあっても生物学的にはまったく違うものです。
アカモクは佐渡以外の地域でも広く親しまれており、「神馬草」「ギバサ」などさまざまな別名があります。そういえば、昔京丹後の祖母宅で神馬草の炒め煮を食べたことがあったっけ…美味しかったのでこれもまたいずれ。
一方、今のところ能登や佐渡以外でつるもを食べる地域はないようです。
「能登も佐渡も遠いけどつるもが食べたい」という皆さまは、お取り寄せつるもをどうぞ。
つるもの味噌汁を作ってみよう
我が家の適当味噌汁ですので、だし汁の濃さや味噌の量・種類などはお好みで調整してください。
〈材料(5~6人分)〉
乾燥つるも…1袋(40g)
だし汁…1050ml
味噌…大さじ3くらい
豆腐…1/2丁
そのほか、お好みの具材(油揚げ、麩など)をプラスしてもOK
つるもを水で戻す
乾燥つるもをたっぷりの水で戻します。
しばらくつけておくと、やわらかくなりました。
流水でしっかり洗います。
洗うたびにだんだん色が抜けて、こんな感じになります。
栄養価を重視するなら洗いすぎないほうがいいらしいですが、人生初つるもなのでちょうどいい洗い加減がわかりません…
とりあえず、今回はこんなもんにしておきます。
みそ汁を作る
鍋にだし汁を入れて火にかけ、沸騰しはじめたら食べやすいサイズに切ったつるもを加えてひと煮立ちさせます。
味噌を加えて味をチェックしたら、味噌汁の完成です。
つるもの味噌汁実食!
色が抜けているせいか、見た目は海藻っぽくないかも…
汁椀を口元に運ぶと、海藻らしい香りがふわっと漂います。さすが昆布の仲間。
つるも自体にはほとんど味がなく、糸寒天をちょっと柔らかくしたようなシャキシャキ食感を楽しめます。
これなら、ダイエット時のお腹ふくらしメニューとしても良さそうですね。
味噌汁以外の食べ方
味噌汁以外では酢の物や鍋物あたりがメジャーなようですが、ナムルにして韓国系メインディッシュと合わせてもいいかもしれません。
サラダ系料理にするときは、さっと湯通しするとよいでしょう。
さいごに
つるもと一緒に加える具材はなんでもよいですが、なるべく淡泊なもの(豆腐・麩・きのこ類)や油揚げあたりがおすすめです。
味が強いもの(みょうが、ごぼうなど)を加えると、つるもの香りが打ち消されてしまいます…
【参考】