【ラワ・デ・チューニョ】アンデスの乾燥じゃがいもを使ったスープ
みなさんこんにちは、しょっちゅうキッチンで好き勝手やってるアキオカ アヤカです。
今回は、トラベルごはん初の南米編です。
ブラジルのフェイジョアーダとかは作ったことあるんですが、最後に作ったのはブログを始める前でしたね。
日本では手に入りにくいレア食材を使ってみたい
ひと皿で満腹になれるメニュー希望!
しなびちゃったじゃがいも、なんとかして美味しく食べたいんです…
上記に当てはまる方もそうでない方も、ぜひお立ち寄りください。
チューニョとは?
チューニョ(chuño)は、アンデス地方で古くから食べられてきた乾燥じゃがいもです。
今回使ったのはこれです。
チューニョの作り方
①収穫したじゃがいもを、畑の土の上にそのまま並べておきます。
➁日が沈んで気温が氷点下まで下がると、じゃがいもの中の水分が凍ります。
③日が高くなって気温が上がると、凍った水分が溶け出します。
④➁と③を繰り返すと、どんどんじゃがいもの水分が抜けていきます。
⑤頃合いを見て足で踏みつけ、残った水分を絞り出します。
⑥さらに自然乾燥させると、高野豆腐みたいにカチカチになります。これでチューニョのできあがり!
↓コチラの動画は、ひと晩でできる簡易版チューニョ?です。
じゃがいもに何度か水をかけながら乾燥させ、「凍る→溶ける」を繰り返してます。
食べるときは、水で戻してから調理します。
日本でチューニョを作るとどうなるか
アンデスの原始的な作り方をそっくりそのまま日本で真似すると、高確率で腐ります。日本国土のほとんどは高温多湿ですからね…。
東北・北海道にはチューニョそっくりの「凍みいも」や「ポッチェイモ」がありますが、製法は微妙に異なります。
↓アイヌの「ポッチェイモ」
https://older.minpaku.ac.jp/sites/default/files/museum/showcase/media/msm/20150610.pdf
2021年5月時点では、あのマンガにはまだ登場してないようです…
単行本派なので若干のタイムラグがあるかも。
ラワ・デ・チューニョを作ってみよう
今回は、こちらのレシピをベースにしています。
無理やり日本語に翻訳したので、かなりアバウトです…
〈材料(5~6人分)〉
チューニョ…1袋(200g)
牛肉(あれば羊肉)…300g
ひよこ豆(水戻ししたもの)…200g ※大豆やキドニーなどでもOK!
玉ねぎ…1個
オリーブオイル…適量
【A】
クミン…大さじ1くらい
唐辛子(一味、七味でもOK)…適量
オレガノまたはタイム…適量(今回はタイム使用)
【B】
カットトマト缶…1缶(400g)
コンソメ…3個
水…800ml
ローリエ…1枚
塩コショウ…適量
パセリ…適量
下ごしらえ
チューニョは前日夜から、または当日朝イチから水につけて戻しておきます。
はじめは固いですが、水を含むとスポンジっぽくなります。
やわらかくなったチューニョと玉ねぎはみじん切りに、牛肉は一口大に切ります。
ついでに、コリアンダーも刻んでおきましょう。
具材を炒める
鍋にオリーブオイルをひいて熱し、まず玉ねぎを炒めます。
玉ねぎが透き通ってきたら、【A】を入れて少し炒めます。
煮込む
牛肉と【B】を加え、蓋をして沸騰させます。
沸騰したらチューニョみじんぎりとパクチーを加え、アクを取りつつ20分ほど煮込む
塩コショウなどで味を調えて完成です。
ラワ・デ・チューニョ実食!
器に盛り付け、飾り用のパセリをふります。
ものすごく感動する味!というほどではないものの、じゃがいもらしいホクホク食感&とろみ+牛肉+豆のおかげでごはんなしでも満腹になりました。
普通のじゃがいもよりちょっと土っぽい風味がありますが、慣れれば美味しく食べられます。
今回はハーブの風味を際立たせてエスニック料理っぽさを強調したかったので、あえて薄味に仕上げています。
しっかり味をつけたい場合は、コンソメをひとつ増やしてください。
味を濃くするとごはんのお代わりが欲しくなって食べ過ぎてしまいやすいですが、そのへんの匙加減はお好みで…
さいごに
今回使ってるコリアンダー(パクチー)は、この前ちょろっと紹介したベランダパクチーです。ワッサワッサ育ちました。
どんどん新しい葉が生えてくるので、近いうちにまたエスニック料理作ろうと思います。